3センチメートルの恋。
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「んん~暇だな―。」
今日は土曜日。
バイトも休みだしっ
壱にぃの家にでも行こっかな~
そんなことを考えてると、
ガチャッ「香―??いるか??」
…壱にぃ。
「いるよ――??」
多分…いやっ絶対だ。
このあとの展開。
私は何度も経験している。
…嫌だ。聞きたくない…
「よっ香。
俺、やっと彼女できたんだっ」
やっぱりね…。
壱にぃから私の家に来るときは
たいてい彼女ができた報告。
…何度聞いても慣れないや。
「そっかぁ~よかったね!!」
私は無理やり笑顔を作った。
私、笑えてるかな??
すると壱にぃは
「なんか今日…元気ないな。」
って私のおでこに手を当ててきた。
「やっ大丈夫だから…」
って壱にぃの手を押し返した。
これ以上好きになったら
私…もぅだめになる。
「ふぅん。じゃぁいいけど。」