恋愛奮闘記

「司。今から言うこと、俺がお前に言うのは最初で最後だ。俺は今日自分で自分にケリつけるから。だからお前も、さっさと前に進んでくれ、頼むから」



全然こっちを見なかったシュウさんがふいに私の方を見た。

それは今まで見たことない表情で、笑っても怒ってもいなかった。

どこか悲しそうに見えた。



「俺はお前が好きだ」

「……………え？」

「好きなんだよ」



え、なに…どういう意味？

ぽかんとしてる私にシュウさんは更に言う。



「…理解出来ねえならわかりやすく言ってやる。俺はお前を自分のもんにしたい」

「じっ…！？」

「俺だけのもんにして一生そばにいてほしい。…これだけ言ったらわかんだろ」



そう言ったシュウさんの顔は真剣で、
少しだけ赤いような気がした。




…うそ、シュウさんが私を？



「で、お前の返事は」

「へっ返事！？ていうかシュウさん、本当に……？」

「冗談でこんなこと言うか馬鹿野郎」



ほ、本気なんだ…。
全然知らなかった。



嬉しい。もちろん嬉しいけど、私には………。



「…早くフってくれよ、頼むから…」