恋愛奮闘記
一目惚れだった。
あっけなく好きになっていた。
自分の人生の中でそんな人に巡り会えたことは奇跡だ。
気持ちが通じ合うまで、本当に長かった。
お互い遠回りをしたように思うけど…それさえも愛しく思うのは、相手が早坂さんだから。
早坂さんが教えてくれたこの感情は、私を何度も惑わせた。
だけど全部が好きに繋がって、私の中に火が灯った。
それは決して消えることはなく、冷え切った心を温めてくれた。
…知らない内に、とても大事にしていたから。
「好きだよ、司」
こんなにも、愛しいから。