恋愛奮闘記
stage.14
「じゃあ、はるかさんが自分で父親の会社に謝りに行ったんだ?」
「そうみたいです」
ある日の営業後、橘さんとシュウさんのバーに来ていた。
早坂さんと付き合うことになりました。
そう報告したら、仕事終わって即刻ここに連れ込まれてしまった。
「早坂さんがはるかさんに話しに行ったみたいで、かなり反省したみたいです」
「じゃあはるかって子も、完全に諦めたわけだ」
「みたいですね。父親と一緒に引っ越すらしいですし。もう会うことも無いだろうって早坂さんは言ってましたけど」
ケリをつけると言ってた早坂さんは、本当にはるかさんとの関係に決着をつけに行ってたらしい。
それで父親が飛ばされて引っ越すと聞き、私の所に会いに来てくれたのだ。
「男前だねー、早坂さん。愛だよ、愛」
「橘さん…おじさんみたい」
「あ?」
「なんでもないです」
「はーそれにしても、やっっっとくっ付いたかあんた達は!もうこっちが焦れったくてイライラしたわ!」
「え…もしかして橘さん、早坂さんの気持ちも知ってたんですか!?」
「てか、気付いてないのあんたぐらいだったから。鈍いにも程があるっつーの」