恋愛奮闘記
それにしても。
呼び方か…。
今までの彼氏は確かに普通に下の名前で呼んでたし、呼ばれてた。
早坂さんに司って呼ばれた時嬉しかったな…。
私が同じように下の名前で呼んだら、早坂さんも同じように嬉しかったりするのかな。
頑張ってみようかな。
もうただのお客様じゃない。彼氏なんだから。
勝負は明日。
普通に、違和感なく、サラッと…
出来るのか!?私!
妙な緊張感を抱えて、家までの道を歩き始めた。
「さて、矢野がいなくなった所で聞きたいことがあるんだけどシュウさん」
「うわ。今度は俺が絡まれんのかよ…」
「私が気付いてないとでも思ってたの?なめんなよ」
「おい。俺のが年上だぞコラ」
「そんな細かいこといーからいーから。で?矢野には言ったの?」
「…何をだよ」
「はい誤魔化そうったって無駄です!矢野のこと好きだったでしょ?」