恋愛奮闘記
「だけどこれからはもう我慢しなくていいんだよな」
「…私も、良さんって呼んでもいい?」
「…やべ。自分の名前がこんなに破壊力のあるものだったとか…知らなかった」
私の手を引いてゆっくり部屋の中を歩き、ついたのは寝室。
「ごめん、最初はほんとに飲み直すだけのつもりだったんだ。だけど…」
私の頬に手を滑らせておでこをくっつけてくる。
「可愛過ぎて、無理」
うっとりと良さんの顔を見つめる。
これから起こることに少しだけ緊張してる。
だけどそれ以上に、こんなに愛しい彼の温もりに包まれることが嬉しいから…。
私もそっと、背中に手を回した。
「良さん…好きです」
「あーあ、もう知ーらない」
そしてまたキスをした。