恋愛奮闘記
一目惚れだった。
出会った時には、もう恋に堕ちていた。
自分に恋愛は向いてないと思って逃げていたあの頃。
それを見事に覆してくれたのは、早坂良さん。
相手の気持ちが全く分からない中で追いかけるのは怖かった。どんどん好きになっていくのが怖かった。
だけど私が怖がると良さんが追いかけて来てくれた。
安心させてくれた。支えてくれた。
お店がもうダメかもしれないと思った時、本当に辛かった。
大事なものがあって、手放せないものがあって。
それを守るために私はこの恋を終わらせようとした。
だけどそれが完全に出来なかったのは、もう後戻り出来ない程好きになっていたから。
色んな人に背中を押された。助けてもらった。私のまわりには本当に素敵な人がたくさんいる。
その皆に支えられて今がある。それはこれから先も絶対に忘れない。
こんなに臆病でちっぽけな私を必要としてくれる人達がいる。この世界で、これほど恵まれている人がどれだけいるだろう。