恋愛奮闘記
カランカラン
「いらっしゃ…あ、司」
シュウさんがにっこり笑って出迎えてくれた。
こうしてみると、シュウさんって結構かっこいいんだよな…。
歳は多分30ぐらいだと思う。
黒髪にゆるいパーマをかけていて、ラフにセットしている。
どちらかというと男らしいタイプのイケメンで、白いシャツが清潔感を出している。
シュウさん目当ての女性客も結構いるらしい。
なのに独身。どうやら彼女もいないみたいなので結婚の予定もなし。
もったいない…。
「今日はどうした?」
「別にっ!飲みたい気分だっただけ。
いつものちょーだい」
シュウさんは私にとってお兄ちゃんみたいな存在なので、ついつい甘えてしまう。
「お前は…相変わらず嘘が下手だな。なんかあったんならそう言えばいーだろが」
「………」
すごいよ、なんだこの人。