恋愛奮闘記
それから二週間位たった朝、
起きて携帯を見たらメールが届いていた。
誰からか確認して、心臓が跳ねる。
馬鹿みてぇ、俺。中学生かよ。
思っていたよりずっと、彼女に惹かれているのだと知る。
どんな気持ちで送ってくれたんだろう。
俺と同じ気持ちだったら…
いや、そんな訳ないか。
彼女は美容師だ。
客を次に繋げるためのただのセールストークみたいなものなのかも知れない。
そんな事しそうなタイプではないだろうと思いつつ、過度な期待をしないように自惚れにブレーキをかける。
考えて考えて、メールを返信する。
これから2人の、
なんとも不器用な関係が始まるのであった。