恋愛奮闘記
stage.4
「………矢野」
「はっはい!なんでしょうか!」
「…にやけすぎでしょ、あんた」
「にっ、にやけてなんか…!」
早坂さんと初めてメールしてから数日。
橘さんと毎日のようにこの会話をしてる気がする。
そしてこのにやけ顏のせいで橘さんに質問攻めにあい、全部話すハメになったのが3日前。
「幸せそうな顔して。頑張ってよかったねーほんとに」
「は、はい…」
「で?初デートはいつの予定なの?」
「でっ!!?」
デート!?
そんなんじゃないんだけど!
ただ食事にいくだけで…!
「なに?まさかデートのつもりじゃないとか言う?」
「そっ、そーですよ!
デートってのは、好意を持った男女がすることで…!」
「あら、違うの?」
「違うでしょう!」
変な汗かいてきた。
橘さん、それは違うよ。
私は、もちろん早坂さんに好意を持ってる。それはもう認める。
でも早坂さんは…早坂さんの気持ちはわからない。
それでも頑張るって決めたんだけどね。