恋愛奮闘記
カウンセリングを終え、岩佐くんがシャンプーをしてくれている。
「ちょっとどうしたの矢野!接客は普通に出来てるけど顔ガッチガチなんだけど!」
橘さんがなんだかニヤニヤしている。
「橘さん…私、変なんですけど」
「そんなの前からでしょ!?今はいつもよりもっとおかしい!変ってかもう変態なんだけど!」
「変態…」
素直に傷付くんですけど。
「変なものでも食べたのかなあ?お弁当は昨日の残り物だし…体調悪いのかもしれないです」
「あんた……まじで言ってんのそれ。ありえない。」
「え、それってどういう…」
「ほら、もうシャンプー終わるよ!しっかりカットしてきな!」
「え、あ、はい」
シャンプーを終えた岩佐くんが早坂さんを再びセット面に案内する。
「ありがとう岩佐くん」
声をかけて岩佐くんと交代して、クロスをかける。
「では、カットしていきますね!」
心臓は相変わらず大騒ぎしてるけど無視してカットに集中する。
早坂さんは雑誌を読んでいて、特に会話もなく時間が過ぎていく。
15分程たったところで、急に早坂さんが話しかけてきた。