とある海賊に拾われまして




『ねぇ、ティム兄さん。
何故兄さんはいつも海を見ているの?』




『ん?
海には自由がいっぱいあるだろう。』




『そうだけど・・
ティム兄さんは自由じゃないの?』




『・・・一度だけ貴族に生まれてきたことを悔いたことはあるから・・
自由が欲しいのかもしれない。』




『変な兄さん。』




『忘れておくれ。
さ、もう眠ろうじゃないか。』




懐かしいティム兄さんの夢ーーー・・





「野郎共!出航だぁあああ!」




出航?
だったらもう出発するのね。



さようなら、マーリン。
さようなら、オルコット。

さようなら、我が町。




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