7th heaven
ガチャリ。
突拍子もなくノックもなくして音をたてて開いたのはこの部屋のドア。
そこにはやっぱりあの人が立っていた。
何年ぶりに彼の姿が目に写っただろーか。
月日がたっているというのに彼の姿は数年前と一つも変わっていなかった。
綺麗に七三分けになっている髪。シワ一つなく着こなされたスーツ。
もしかしたらそんなに月日はたってないのかもしれないと錯覚しそうになるくらい何一つとして変わっていなかった。
目つきも、声も…。