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「どうだ、女子は? 決まった?」


「はい。決まりました」


「ありがとう。じゃぁ、これから行動班で集まって顔合わせでもしよう」



先生の指示に従って、3班の場所に移動する。


「あれ、白石さん3班?」


「あ、うん…大川さんも?」


「うん。すごい、部屋も行動班も一緒だね。仲良くしてね」


「こちらこそ」



まさか大川さんとも同じ班だなんて。


頼れそうなしっかりしてる人が同じ班でよかった…



「え、もしかして鈴原さんも3班?」


大川さんが、私の後ろに立っていた鈴原さんに声をかけると、鈴原さんはこくっこくっと頷いた。


「すごーい! 部屋の3人そろったね! これもなんかの縁だよね。よろしく!」


大川さんが嬉しそうな声をあげる。


私もなんだか嬉しくなった。



「男子まだおわんないみたいだねー。
あ、鈴原さんもここ、座んなよ」


「うん、ありがとう」


「あ、男子も終わったっぽい?」


「ほんとだ」


男子たちも、先生の指示でそれぞれの班の場所に動き始める。



「あ、ここ3班?」


「うん。」


「お、白石も3班なんだ! よろしくー」


「金井くん…よ、よろしく…」


「え、白石さんと金井くん同じ中学?」


「あ、ちがうよ」


「あ、そーなの? 仲良いからてっきりそうかと思ってた」


仲良いって言ったって…そんなに話してたかな…


「昨日仲良くなったんだよな。な?」


「え。あ、うん…」


「秀太がナンパしたんだろー?」


「は? ちげーし! おい駿余計なこというのやめろよな」


「あー、白石さん可愛いもんね〜
鈴原さんも気をつけなよー?
このクラス可愛い多すぎ〜」



初対面とは思えないほど自然に話す大川さんと金井くんと峯岸くん。


大川さんは鈴原さんが仲間はずれみたいにならないように、さりげなく会話に入れてあげたり、とても気遣いができていて、憧れるな…



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