『…好きでした、それからごめんね。』

翌日直ぐに退部届を提出してから担任には推薦入試を受けたいと申し出る。

学校推薦を確実に受けられるように一学期のテストの点数を上げるように指導された。

普通に接したいと思ってはいても、やっぱり無理で上杉君の顔を見る事も出来なかった…

上杉君に私の態度が変わってしまった事が伝わるのにそんなに時間は掛からなかったし、

彼から声を掛けられる事もなくなったけれど…それでいいと思っていた。

同じ教室に居るのだから…

幼馴染の気安さで戯れる由美と上杉君が目に入らない訳は無かったけど…

耳栓代わりに音楽を聞きながら勉強に集中すると二人の事も気にならなくなっていた。

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