『…好きでした、それからごめんね。』
「八つ当たりするのも大概にしろ!
吉野が推薦入試の為、休み時間も惜しんで勉強してる時…
おまえ教室中に響く声で騒いでたよな?
努力した結果が報われて合格しただけだろ
ゆるい空気とか意味がわかんねぇー
そんなに嫌ならおまえが教室から出てけよ!」
怒りも露わに由美にそう言ったのは上杉君だった。
彼に何の反論も出来ず泣き出しそうな由美を見て慌てて言う。
「上杉君…ありがとう…
でも私、残りの自習時間は職員室で先生の手伝いでもしてくるね!」
そう言って教室を出たら私の他にも推薦入学が決まっている生徒数人が私の後に続いた…