『…好きでした、それからごめんね。』
中学卒業から10年の月日が流れ…
2回目の同窓会のお知らせが届く。
出席か欠席か?
ギリギリまで迷った同窓会の会場へ私は向かった…
会場まで来たのに、そこから足が前に進まない。
入り口でうろうろする私に…
「…吉野、入らないの?」
そう言って微笑んでいるのは、一番会いたくて、でも会うのがとても怖かった人。
「どうする…2人だけで同窓会する?」冗談とも本気とも取れる事を言うから困ってしまう。
「…私はいいけど、上杉君はそれでもいいの?」
「うん、じゃあ行こうか…」
私たちは2人だけの同窓会をするために会場を後にした。