『…好きでした、それからごめんね。』

「……ごめん美紅、やっぱり我慢できない……」

そう言った途端に、先程の可愛いキスとは比べ物にならない、

まるで拓斗に食べられるんじゃないかと錯覚しそうなほど激しいキスが私を翻弄する。

何度も角度を変えて……

甘くなり緩急を付けながらのキスは止まらない。

私は上手く呼吸も出来なくて……

自分たちがいる場所のことも忘れそうになっていた。

「此処ではこれ以上は無理……

俺の部屋に来ないか?

会えなかった10年間のこと、これからのこともまだ話したいし

何より……

美紅の身体の成長具合も確認しないとな……」

拓斗はニヤって笑いながら私の反応を楽しんでいる。

「拓斗君は会えない間に十分大人になって……

エロくなちゃったね。

私……部屋に行くって返事したらどうなるの?」

戸惑いながらも拓斗にそう聞いている自分が居る。


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