『…好きでした、それからごめんね。』

部活の帰り、偶然…上杉君とすれ違ったら…

「吉野はテニス部だったのか?全然気が付かなかったな…」って声を掛けられた。

「うん、好きなだけで…私あんまり上手じゃないから…」引き攣って上手く返事が出来なかったけど。

「俺だって、好きなだけでレギュラーになれるか分からないし一緒だよ」って笑顔の上杉君が私にそう言った。

それから私たちは時々話しをするようになる。

「今日はホントに暑いねー」

「あぁー練習キツイなぁー」

「夏休みの宿題進んでるー?」

会話の内容は本当にどうでもいいことばかりだったけれど…



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