殺し合いの証拠
「ふふふ...?」
剣を向けていたのは、翔子。
何が可笑しいのか、笑っている。
でも、その目は赤くなかった。
「どうしちゃってたんだろう、私……
泉を刺すなんて、出来ないくせにね。
守るって言った奴が、ね〜...?
何か、誰かに操られてるみたいだった。」
"誰かに操られてる"と言えば、
いつしかの私に似ている。
あの時の私も、動かされていたな……
「――裏切りの証拠。」
「え...?」