殺し合いの証拠







「私が6歳の時、初めて妹と海に行ったのよ!

お父さんと居たんだけど、翔子が浮き輪でどっか行っちゃうから追い掛けたの。

そしたらね?急に雨が降ってきて、遠くまで流された。

家族やスタッフ、警察で捜してた。


どうしてそれを知ってるかって?


簡単に考えなよ、





そのときはもう、幽霊になってたから。」








私達はただ、静かに聴いていた。







「私は、命懸けで妹を守ったんだと思う。

よくは覚えて無いけど、
翔子を岸まで連れてったの、何か分かる。

その時、私は窒息したのかなぁ...」







だんだん、息が上がる。






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