殺し合いの証拠
「違う!殺人者なんかじゃない!!!」
涙の量は、翔子が圧倒的に流していた。
温かい涙。愛と心の積もった、とても温かい。
彼女の赤かった目は、
先程よりも赤みが増していた。
「何?親をかばう気?
あははっ!当たり前よね。
生き残った人間は、殺された感覚なんて分かりはしないわ!?
でもね、一つだけ言わせて?
両親は、私達を殺そ――
「だから、それが違うって言ってんでしょ!!」
途端に響く、翔子の声。