殺し合いの証拠








目を開けると、何ら変わらない世界。







「じゃあ、私を操らないでください。
入ったままで。」








スタスタと、放送室を出る。






そして、職員室へすり抜けた。








「待って泉!私も行きたい!!」







遠めに翔子の声が聞こえたが、
私は構わず死体の側へ。









『待ちなさいよ!ねぇ!

貴方、言ってること違うじゃない!!
私の気持ちを知るためじゃなかったの!?』








叫び声も何もかも聴かず、
ただ立ち尽くすだけ。







「皆、行き返って!!!」








その叫び声と同時に、身軽になった。








「あんた、何言ってんの!?
生き返ってでもしたら―」







「これが目的ですよ、お姉さん。」







「は、はぁ?」








< 162 / 176 >

この作品をシェア

pagetop