殺し合いの証拠
目を開けると、何ら変わらない世界。
「じゃあ、私を操らないでください。
入ったままで。」
スタスタと、放送室を出る。
そして、職員室へすり抜けた。
「待って泉!私も行きたい!!」
遠めに翔子の声が聞こえたが、
私は構わず死体の側へ。
『待ちなさいよ!ねぇ!
貴方、言ってること違うじゃない!!
私の気持ちを知るためじゃなかったの!?』
叫び声も何もかも聴かず、
ただ立ち尽くすだけ。
「皆、行き返って!!!」
その叫び声と同時に、身軽になった。
「あんた、何言ってんの!?
生き返ってでもしたら―」
「これが目的ですよ、お姉さん。」
「は、はぁ?」