シナリオ
足が凍ったみたいに動かなくなって、それから小さく体が震えはじめた。

持っていたワイングラスが床に落ちて、
割れ、
ワインが床にこぼれる。

吐き気もした。

口を押え、
腹を抱え、
必死に呼吸を整えようとした。



さっきまでからかってやろうと、構えていたルイも顔色を変え、
俺の方にあわてて走ってきて、背中をさすってくれた。


「おいおい・・・大丈夫か?」

「げほっ。あー、うん。大丈夫」


少し落ち着いてきて、それから頭の中も冷静になる。






ゆっくり顔を上げれば、まったく違う顔の三人がそこには立っていた。
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