シナリオ
ばっと振り向くと、さっきの俺と同じ顔した三人とぱっちり目があった。


「この子たちに?」
「あぁ。一人一億。合計三億そこにある」


「さ・・・さささささ、三億っ?」



思わず勢いよくケースをしめてしまった。なんてことだ!まさかの・・・三億。


「一人一億とか・・・豪華すぎでしょっ!てか、なんで!」
「知るかよ。
あのくそじじぃに聞きやがれ。まぁ、俺も受け取ったけどよ。ただし百万だけな。
まぁ、それでも十分か?
葬式代、すこーし返してもらったぜ、ってかんじだな」


ルイは指で少しを表現して、それからため息をついた。
テーブルに腰かけ、足を組む。細く長い手を少しを表現した指のまま俺の方に伸ばしてくる。


「なんだよ」
「・・・お前にもだ。あるぜ?」
「この中に?」
「いや、そのケースはその子らの。お前のはあれ」


俺に向かってのばされていた少を表現した指が今度はバーの片隅に置かれている棚を指さす。
その先を目でたどって行く。

とりあえず、その先にあったものが何かわかった。

だから、何度かまばたきをした。


よっこらしょ、と立ち上がり、それに向かって、それを手に取る。
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