シナリオ
かるく目をこすって、俺は答えた。


「テレビゲームがあった気がするよ」
「へ?」


「遊ぶか!騒いだら寝る気失せた。部屋に戻る気も失せた!遊びたい気分になってきた!
明日仕事休みだし」

「!ほんと?やったぁ!陽、大好きー!」
「えっうわっ!ちょ、ゆ・・・」


どったーんと音を立て、俺は床に倒れこんだ。
抱きついてきた由比はというと嬉しそうに笑って、しがみついていた。うーん、やっぱり若い。


「お前なぁ!」
「ごめんなさ・・・じゃない。ごめん、陽。大丈夫?」
「あ~うん。大丈夫っと」


やっぱり元気だ、女子高校生。


そう思いながら、差し出された手を取って起き上がる。

下に降りよう。ずっと使ってなかったんだ、電池入れ替えなきゃ、使えない。


あきれ顔して、階段を下りる。でも、どこか嬉しかったんだ。


















俺にとってこれからの毎日が変わっていく予感がした。




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