シナリオ
「・・・で?大丈夫なのか?」

「・・・何が?」

「目の下、クマできてるじゃねぇか。寝不足だろ?
またいつものか。大変だなぁ、お前も」

「・・・」


返す言葉も見つからなかった。

あれから結局、あの夢を見て、すぐに目が覚めてしまったのだ。


おかげで、あの後は普通に立って食事して風呂に入って寝ることができた・・・。


いや、寝てはいないから、布団に入ることができた、の方がいいな。



「そりゃまた、大変そうだ」


こっちがこれだけ悩んでいるというのに・・・。


「お前は、のんきだな。親友がこんなに悩んでるのに、がん無視か」

「のんきじゃねえよ。これでも心配してるんだぜ?」


トン、とみがいていたグラスを置くと「ま、飲んでもいいぜ?たまには」と、輝く歯を見せて、笑った。
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