【完結】ホイクメン!
どうやら彼は、園長が出した求人を見て面接に訪れたらしい。




しかし、彼の声にどこか懐かしさを感じるのはどうしてだろう・・・?


以前絶対にどこかで聞いた事がある。


そのくらいこの声は、私の耳に付いて離れないのだ。




―――こっち見ないかな・・・?




そんな期待をしてみるも、彼はまだ面接の真っ最中。


園長は彼に興味を持ったのか、いつも以上に明るい笑顔で彼の話を聞いていた。




きっとこの面接は長くなりそう。


そう思った私は、さっさと配膳室のガラス戸を開けて“ひよこ組”と書かれた札の後ろにある給食を配膳口から取り出した。
< 11 / 485 >

この作品をシェア

pagetop