【完結】ホイクメン!
「あれっ!?

信明先生飲めないの?」




園長が少し残念そうな顔を見せる。


そんな彼女に「すみません」と謝る信明先輩。




「次回はちゃんとお付き合いしますから。」




社交辞令かもしれない。


しかし彼は、この女だらけの職場の中で上手く立ち回ろうと精一杯頑張っている。


彼のそんな気持ちをどうして察する事ができたのか。


その理由は、再会してからもずっと彼の事を見つめてきたからだ。




―――彼は器用な人・・・。




都合が悪くなれば仮面を被り、子どもたちの前では同じように素直に振る舞う事ができる人。




きっと私は同じように振る舞えない。


いつでも仮面を被り続け、本当の自分を曝け出す事を拒んでいるから。
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