【完結】ホイクメン!
「それでは乾杯しますー!

乾杯の音頭、園長、お願いします!!」




ドリンクが運ばれてきて、主任が園長に乾杯の音頭を依頼する。


園長は新任保育士の信明先生について少し語った後、「イケメンに乾杯!」と言ってこの場を盛り上げた。




カツン、カツンとぶつかるグラス。


近隣の人とグラスを合わせるその中に、斜向かいに座っている信明先生の姿もあった。




「よろしくお願いします。」




彼のコーラのグラス、そして私の梅酒のグラスがぶつかり合う。




わずかに合わせた視線。


それだけで胸がドキドキする。




もう彼への気持ちは“過去”だと思っていた。


それなのにどうして、こんなにも胸が高鳴り緊張してしまうのか・・・。
< 119 / 485 >

この作品をシェア

pagetop