【完結】ホイクメン!
「あれっ!?

なんでそんなところに座ってんの?」




床に腰を下ろした私を見て、信明は不満そうに頬を膨らませる。




彼のいるソファーは2人掛け。


隣に座れば、距離が近すぎてドキドキが伝わってしまいそうだから・・・。




「いっ・・・いいの!

どうせすぐにご飯作りに戻るんだから!!」




言い訳をして、いそいそとコーヒーを口に運ぶ私。




「熱ッ!!」




コーヒーは淹れたてでまだ熱いまま。


慌てて口元へ運べば、当然火傷をしてしまう。




「ちょっ・・・!?大丈夫かっ?」




心配そうに近付いてくる信明。


私の顔の前に彼の顔が現れ、赤くなった唇をまじまじと見つめる。
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