【完結】ホイクメン!
「じゃ、また月曜日な!」




「うん・・・。またね。」




玄関先で別れても、また翌々日には同じ職場で顔を合わせる。


それなのに、どうしてこんなにも胸が苦しくなるのだろう・・・?




玄関のドアが開き、振り返り際の笑顔は扉の向こうに消えていく。


バタンと閉まったドアによって、さっき急激に近付いたはずの距離がまた遠退いた気がしていた。




―――もしも、ただの気まぐれだったら・・・?




名前を呼び捨てする事も、甘いじゃれ合いやキスも。


人懐っこい彼の気まぐれじゃない事を信じたい。
< 155 / 485 >

この作品をシェア

pagetop