【完結】ホイクメン!
「あ・・・、すごい!!」




目の前に広がる景色に思わず感動してしまった。


信明は私にこれを見せるため、わざわざ電話を掛けてきてくれたのだ。




―――「ダブル・レインボーなんてなかなか見れないだろ?

しかもこんな街中ではっきりと大きく見える。」




私の住むマンションは麻生の市街地から程近い場所にある。


高層マンションや商業ビルが建つこの界隈でもはっきり確認できる程の大きな虹。


しかも、その下にも薄っすらと小さな虹が掛かっていた。




「すごく綺麗・・・。

信明もまだ近くにいるの?」




彼は保育園に自転車を取りに行ってから帰宅すると言っていた。


きっとまだ、さほど遠くには行っていないはずだ。
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