【完結】ホイクメン!
―――「もうすぐ保育園に着くよ。

今の時間はみんな昼休みで園舎にいるだろうし。

誤解のないよう、さっさとチャリだけ取って帰る。」




「あ・・・、そうだね!」




昨夜私の家に泊まった事がばれれば、週明けから同じ職場で働く事が気まずくなるかもしれない。


しかも今日は、信明の事が大好きな実花先生が出勤している。




―――「じゃ、また来週保育園で!」




「う・・・うんっ!!」




ぷつりと切れた電話。


信明の声が聞こえなくなると少しだけ寂しくなる。




だけど、目の前に広がるこの大きな虹を一緒に見られた事。


これだけでも充分嬉しかった。
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