【完結】ホイクメン!
「優香の手料理は久しぶりだな~!

昔はよく、部活帰りに食いに行ったよ!!」




私の家は、准一が部活帰りに通る道沿いにある。


だから彼は、私が部活で作った料理を受け取りに時たま私の実家を訪れていた。




「喜んで食べてくれる人がいるだけで有難いもの。

私たちは作った料理をあまり自分では食べないからさ。」




同じ調理部に所属する女の子の多くは、特定の“渡す相手”がちゃんといたようだ。


しかし私は、時々調理室を覗きに来るサッカー部員に食べてもらうくらいで・・・。





「あんなに美味いモン作るのに、自分で食わねぇなんて勿体ないよなー。

俺が食べに行けない日はどうしてんの?」




「えっと・・・、それは・・・。」
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