【完結】ホイクメン!
思わず言葉を濁した。


ここにいる4人の中で、私が信明先輩の事を好きだった気持ちを知っているのは真琴だけだったから。




「お兄ちゃんに食べてもらう事が多かったよ。

ほら、私のお兄ちゃん、体でっかいし!!」




確かに私のお兄ちゃんは体が大きい。


しかも中学から大学までずっと柔道をやっていて、食欲もかなり旺盛だった。




「ま、あの兄ちゃんならどんだけでも食えるよなぁ。」




准一と翔平は私のお兄ちゃんの姿を思い出し、納得したように頷いている。




しかし、不可解そうに私へ視線を投げ掛ける人が1人。


彼女だけは、私が事実を濁している事に気付いているからだ。
< 182 / 485 >

この作品をシェア

pagetop