【完結】ホイクメン!
「ほらっ!

それならスーパーに寄ってくよ!!」




真琴の一声で進路が変わる。


翔平の家に向かっていた私たちの足は、脇道を抜け、地下鉄駅から見えた大型スーパーへと向かい始めていた。




「ねぇ、優香!」




さりげなく真琴が准一と場所を入れ替える。


私の隣を歩き、彼女は私にそっと耳打ちしてきた。




「高校時代に優香が好きだった先輩、実はこの前この近所で見かけたんだ。」




真琴は私と信明が同じ職場で働いている事を知らない。


私は数メートル先を歩く2人の男の様子を気にしながら、小声で真琴に信明との現状を話した。




「実は今、彼と同じ職場で働いてるの。」
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