【完結】ホイクメン!
准一は私の手を引いたまま歩き、カレーやシチューのルウが置いてある棚の前で停まる。


彼の表情はなんとなく切なげで、申し訳なさそうにしながらこう私に問い掛けてきた。




「なぁ・・・、さっきの男とどういう関係だ?」




「えっ・・・?

さっきの彼は・・・。」




“職場の後輩”っていう事実を答えればいいだけなのに・・・。


准一の表情は、その答えではない別の回答をきっと求めている。




私が回答を躊躇していると、准一が先に口を開いた。


そして彼の口から放たれたのは、私にとって衝撃的な事実・・・。




「あいつ・・・、姉ちゃんの元彼だ・・・。」




「えっ・・・?

あんたのお姉ちゃんの元彼!?」
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