【完結】ホイクメン!
頬を赤らめ、彼女のその眼差しはまるで“恋する乙女”。




―――そういえば実花先生、かなりのイケメン好きだっけ・・・。




ズキンと胸が痛くなる。




彼への憧れはもう過去のもののはずなのに。


昔と変わらない彼を目の当たりにして、止まっていた私の心は再びチクタクと時を刻み始めたのかもしれない。




憧れのまま、“それ以上”をずっと求めなかった私。


だけど、他の人にアプローチされるくらいなら・・・。




「あっ・・・あのっ!!」




手には哺乳瓶を持ったまま。


私の声に反応し、授乳を待って遊んでいた心結ちゃんがこちらを振り向き近付いてくる。
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