【完結】ホイクメン!
スーパーでは准一が私の腕を引っ張っていたが、今はその立場が逆転している。


私は准一の腕を引き、地下鉄駅までいそいそと歩いていた。




「なぁ、優香!

お前は俺をどこに連れて行こうとしてるんだ!?」




無言で歩き続ける私。


そんな私に、准一は大人しく付いてきてくれる。




もう行き先は決まっていた。




2人でゆっくり話のできる場所に行きたい。


そしてその場所は、できれば私の自宅以外がいい。




地下鉄に乗り、私たちの自宅の沿線である南北線の乗り換え地点へと向かう。


まずは大通駅を目指し、その後南北どちらに向かうかによって次の行き先が確定するだろう。
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