【完結】ホイクメン!
私のその問いに一瞬表情を固まらせた准一。


真っ直ぐ目を見つめたまま、彼はレスポンスを躊躇しているようだった。




―――やっぱり聞かなきゃ良かったかな・・・?




そう思って、自分の発言を訂正しようと思ったその時・・・。




「行くか・・・。」




「えっ・・・?」




私の問いの答えではない別の言葉が准一の口から飛び出してくる。




「どこに行くって・・・?」




なんとなく答えが想像できた。


だけど、あの一件以来すっと避けてきた場所なのにどうして・・・?




「銭函海岸。

今日はもう飲んじゃったから、明日久しぶりに一緒に行かないか?」
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