【完結】ホイクメン！

Scene.2

昨夜は准一の家に泊まった私。




昔話に花を咲かせ、どうにかあの場の雰囲気を和ませる事に成功した。


元いたソファーでそのまま眠ってしまった准一。


私は准一のベッドを借り、重たい話題で気疲れした心をゆっくりと休ませてやった。




昨夜飲み散らかしたビールの缶やペットボトルは放置したまま。


私たちは早々と家を出て故郷の小樽に向かい車を走らせていた。




准一の車は自宅の内装と同じエスニックテイスト。


こちらはアジア系ではないが、ラスタカラーに染められたHEMPプリントの布がダッシュボードの上に敷かれている。


バックミラーにはドリームキャッチャーが結わえ付けられ、車内にはココナッツの香りのカーコロンが置かれていた。