【完結】ホイクメン!
「あ~あ、帰っちゃった・・・。

めっちゃカッコイイじゃん、あの人!!」




実花先生は興奮気味に、目線で私に同意を求めてくる。


そんな彼女にはにかみ、自分の気持ちを必死に押し込める私。




「明日から楽しみですね・・・!!」




浮かれる彼女に合わせ、明日からの保育士増員を期待する素振りを見せる。


だけど本当は不安で、顔を合わせる事が少しだけ気まずいと思っていた。




声を掛けたものの、結局信明先輩と話す事ができなかった私。




もし明日、さっき言いかけた事を蒸し返され問われたらどうしよう・・・?


「私も同じ高校でした」なんて言ったところで、きっと覚えているはずないのに。
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