【完結】ホイクメン!
「高校で学校が離れてもお前とはよく会っていた。

その意味がわかるか?

優香の手料理が食べたい、少しでいいから顔が見たい・・・。

そんな気持ちで、俺は部活帰りによくお前の家に立ち寄っていたんだ。」




「そんな・・・!!」




あの頃の私は“先輩”だった信明に夢中で、他の男子との恋愛を一切考えた事がなかった。




今思い返せばわかりやすすぎる准一の行動。


部活で疲れていても私の家に寄り、調理部で作った料理を美味しそうに食べていってくれた・・・。




「お前が姉ちゃんの彼氏の事を目で追ってる事に気付いてから、俺は余計にあいつが許せなくなったよ。

姉ちゃんと遊び半分で付き合って、妊娠させて悩ませた挙句に死んでからは姿を見せなくなった。

そんな最低な男に、大事なお前の事を取られてたまるかよ・・・!!」
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