【完結】ホイクメン!
「そうだなぁ。

あれ、何気に結構時間掛けて作ったんだよ。」




園庭でヨウちゃんの手を引きながら、私は信明が手間と時間を掛けて作った短冊を眺めた。




たまたま目にした信明の書いた短冊。


そこには彼の素直な思いが書かれていた。




『いつかすてきなおよめさんがきてくれますように』




子どもたちにも読めるように全て平仮名で書かれた願い事。


しかしその願い事の反応するのは、きっと子どもよりも大人の方。




「信明先生、まだ独身なんですねー。」




「うちの旦那もあんなイケメンだったら良かったのに~!!」




信明が独身である事を知り、お母さんたちはイケメン保育士の願い事の興味津々だ。
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