【完結】ホイクメン!
今日の勤務は18時まで。


七夕祭りで使った笹竹は明日撤去するらしく、行事日でありながらも残業はない。




「お先に失礼しまーす!」




事務室にいる先輩たちに挨拶をし、いそいそとロッカールームに入る私。




今日は帰りに買い物をして帰ろう。


夕飯を作るための食材はもうほとんどなかったはずだ。




そんな事を考えながら着替えを済ませ、保育園の園舎を出たその時だった。




「優香っ!!」




園舎脇の車道から声を掛けられる。




車道には子どもたちを迎えに来た保護者の車がずらりと並んでいるだけ。


私はきょろきょろと自分の名前が呼ばれた方を見回した。
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