【完結】ホイクメン!
ドアを開けて乳児室の中に入った私。


雰囲気はやや緊迫していて、事情のわからない子どもたちの声だけが乳児室の中に響き渡っている。




真っ先に向かったのは信明の元。


鋭い眼差しで信明を睨む桃ちゃんママに、私は挨拶がてら優しく声を掛けた。




「桃ちゃんのお母さん、お帰りなさい。

何かお困りの事、ありましたか?」




不穏な空気を察した私。




信明は必死に笑みを作ろうとするも上手くいかず、項垂れたまま私の顔を見ようとしない。


桃ちゃんママも少し興奮気味で、桃ちゃんを抱っこしながら私の方に視線を向けた。
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