【完結】ホイクメン!
私自身、まだ保育士として未熟だ。


自分よりも若い保育士の言葉を、桃ちゃんママはどう受け止めたのだろう。




「私も彼もまだまだ保育士としては未熟かもしれません。

だけど桃ちゃんや他の子どもたちの事が大好きな気持ちは、先輩たちに負けないと自負していますから!」




もしかしたら言葉足らずかもしれない。


それにクラスチーフの藤子先生が不在の今、私がこんな勝手な行動を取ってしまっても良かったのだろうか。




信明はまだ項垂れたままだ。


しかし私の必死な説得を聞き、心なしか体を震わせているような気がした。




「優香先生・・・。」




ようやく桃ちゃんのお母さんが口を開く。


彼女の表情は気まずさを浮かべたまま。




だけど・・・。
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