【完結】ホイクメン!
「そんな事ないよ。

あれは桃ちゃんのお母さんが気にしすぎただけで・・・。」




どんな言葉を掛けても信明の気持ちは晴れないようだ。


今日も自転車通勤なのに、彼はグイグイとジョッキのビールを減らしていく。




「ちょっと・・・!!

そんなに飲んで大丈夫なの!?」




ビールは既に5杯目。


目は虚ろになり、溜め息を吐きながらお酒ばかり喉を通す信明。


彼が注文した餅ベーコン串はすっかり冷め、他の串焼きにも全然手が伸びていなかった。




「いいよ。

どうせチャリは保育園に置いたままだし。

今日は優香の家に泊まるから。」




「ちょっ・・・!?

冗談でしょ・・・?」
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