【完結】ホイクメン!
「ちょっと・・・!?

酔っ払ってたんじゃなかったの!?」




すっかり騙された。


信明は演技をし、あたかも酔っ払って帰れないと私に見せかけていたのだ。




「だって、こうでもしなきゃ、優香は家に入れてくれなかっただろ?」




膨れっ面で拗ねる信明。


しかし彼には、どうしても私と2人きりになりたかった事情があるようだ。




「ちょっと・・・話聞いて欲しくてさ。」




「・・・話?」




こんなに畏まった信明は初めて見る。




彼が素面だとわかった今も、彼の腕は私の腕に絡んだまま。


何かに期待し、心臓の鼓動がどんどん大きく高鳴っていく。
< 298 / 485 >

この作品をシェア

pagetop